トリミングを行う方法

はじめに

センサーやミックスドシグナルICでは、デバイスの評価や量産時にIC内の回路の調整が必要となる場合があります。 CloudTesting™ Serviceを利用すれば、簡単にトリミングを行うことができます。 本書では、CloudTesting™ Serviceを利用してトリミングを行う方法を解説します。

題材

本書では、以下のようなトリミングを行うケースを題材として、トリミングを行う方法を解説します。

シリアルデータ“A”, “B”, “C”, “D”の4パターンそれぞれの電圧値で特定の値(ターゲット値)に一番近い値を求め、一番近い値のシリアルデータを再度設定し、その時の電圧値を判定する。

測定手順

概要

トリミング用テストアイテム設定例

1. シリアルデータに対する電圧値を測定する

デバイスにシリアルデータを入力し、各シリアルデータにおける電圧値を測定します。

必要IP
アナログ出力検証IP

測定内容
アナログ出力検証IPで、シリアルデータそれぞれの電圧値を測定します。

2. 特定の値に一番近い値を求める

必要IP
CloudTesting™ Lab エキスパート・モード ライセンス

測定内容
CloudTesting™ Lab エキスパート・モードのPost Interpose機能を利用して、演算を行います。 具体的には、以下のような手順を行います。

  • 1.の測定結果をPost Interpose(注1)にて配列変数(以下配列A)に代入する
  • 配列Aにおいて特定の値Bに一番近い値を算出する為、Post Interpose(注2)にて、一番近い値が格納されている配列番号を変数(以下変数C)に代入する

注1:予め用意されている”Store Comment Measure Value”というインターポーズ・アルゴリズムを 使用します。  

注2:“指定された配列Aにおいて指定された値Bに一番近い値が格納されている配列番号を指定された変数Cに代入する”というインターポーズ・アルゴリズムを作成する必要があります。 インターポーズ・アルゴリズムの作成については、 https://www.cts-advantest.com/ja/documents/interpose を参照してください。

3. 一番近い値のシリアルデータを再度設定しその時の電圧値を判定する

必要IP
バリュー・ジャッジメント IP
アナログ出力検証IP

測定内容

  • 2.の変数Bを測定結果をバリュー・ジャッジメント IP で判定する。
    判定後の分岐処理で”『一番近い値が出力されるシリアルデータ』を設定し判定する”テストアイテムに分岐する

  • “『一番近い値が出力されるシリアルデータ』を設定し判定する”テストアイテムを実行する

補足

今回は4通りの測定条件で行うトリミングなので、使用するIP種類(費用)を最小にする提案としました。
パターンモディファイIPCloudTesting™ Lab エキスパート・モードのループ制御機能を使用することで、より多くの条件でのトリミングも容易に行うことができます。 詳しくは、弊社ヘルプデスクまでお問い合わせください。

更新日
2017年01月01日(日)