CloudTesting™ Lab Rev 2.49.00
1. 改版概要
リビジョン番号 | 改版理由 |
---|---|
2.49.00 | 機能追加、機能改善、不具合修正 |
重要なお知らせ
すでにアナウンスさせていただいている通り、CloudTesting™ Serviceは、下記の期日にて終了となります。
サービス終了: 2026年3月31日
サービス終了に際し、Rev 2.49.00リリース後の改版では機能追加をサポート致しません。使用上必須と判断される不具合改善のみの対応とさせていただきます。
なお、CloudTesting? Service終了の詳細については、2025年2月のアナウンス文書を参照してください。
CloudTesting™ Serviceサービス終了のお知らせ
注意事項
- Rev 2.47.00より前のリビジョンから本リビジョンへ更新すると、以下のIPの更新も必要になります。
- Measure Item Execution IP (PCXA01-M5008) Rev 1.02.00
- Shmoo Plot Tool (PCXT01-M6001) Rev 2.47.00
- Shmoo Algorithm (PCXT01-M6000) Rev 2.47.00
- Shmoo Plot Tool for Memory (PCXT01-M8001) Rev 2.47.00
- Logic Analyzer Tool (PCXT01-M6030) Rev 1.13.00
- Logic Analyzer Tool for Memory (PCXT01-M8004) Rev 1.10.03
- Waveform Viewer Tool (PCXT01-M7000) Rev 2.04.00
- Rev 2.44.01およびそれ以前のリビジョンから本リビジョンへ更新すると、以下のIPの更新も必要になります。
- CloudTesting™ Lab Expert Mode License (PCXS01-M0004) Rev 1.01.00以降
詳細は以下を参照してください。
CloudTesting™ Lab Expert Mode License Rev 1.01.00 改版履歴
- CloudTesting™ Lab Expert Mode License (PCXS01-M0004) Rev 1.01.00以降
- 本リビジョンで保存したワーク・プロジェクトは、2.44.00より前のリビジョンで保存したワーク・プロジェクトと下位互換がありません。
読み込みを行うCloudTesting™ Lab のリビジョンも2.44.00 以降にしてください。
2. 動作環境の変更
2.1 オペレーティング・システム
(1) Windows 10の非サポート
Windows 10のサポート期限は2025年10月14日です。
このサポート期間終了に伴い、本リビジョンより、Windows 10を非サポートとします。
引き続き、Windows 10で使用することは可能ですが、動作保証およびサポートは致しかねますので、ご了承ください。
2.2 Java実行環境
(1) Java実行環境の移行
OpenJDK 8 (Eclipse Temurin)のサポート終了(早くとも2026年11月)に伴いJava実行環境を OpenJDK 21 に移行します。
これによって、本リビジョンより、OpenJDK 8 および 17 は非サポートとなり、使用できなくなります。 OpenJDK 21への移行をお願い致します。
インストール方法に関しては、「CloudTesting(TM) Lab インストール・マニュアル」を参照してください。
https://store.cts-advantest.com/download/CloudTestingLabInstallManual-ja.pdf
以下の機能でJavaアーカイブ・ファイル(.jar)を新規で作成する場合は、OpenJDK 21を使用してください。
- 独自のインターポーズ・アルゴリズムを開発する
- Java版CTコマンド・クライアントを使用する
3. 追加機能
3.1 パターン・コンパイル・コマンド
(1) パターン・オブジェクトにコメントを出力しないコマンド
対象ファームウェア |
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CX1000_MCU |
パターン・オブジェクトにコメントを出力しないコマンド(CTLab_patcom_nocomment.bat)を追加しました。
詳細は、「CX1000 ユーザーズ・マニュアル」の以下の節を参照してください。
- CX1000_MCU
- 「4.11.3 パターン・ソース・ファイルのコンパイル」>
「コマンド・プロンプトからコンパイル」
- 「4.11.3 パターン・ソース・ファイルのコンパイル」>
3.2 エキスパート・モード
(1) フロー項目一覧領域の各列の表示幅を、表示する文字列の最大幅に合わせてリサイズする機能
対象ファームウェア |
---|
CX1000_MCU, CX1000_MEMORY_TYPE_F |
詳細は、「CX1000 ユーザーズ・マニュアル」の以下の節を参照してください。
- CX1000_MCU
- 「8.3 コントロール・パネル」>「列幅リサイズ・ボタン」
- CX1000_MEMORY_TYPE_F
- 「操作編」
- 「エキスパート・モードを使用する」>「1.3 コントロール・パネル」>
「列幅リサイズ・ボタン」
- 「エキスパート・モードを使用する」>「1.3 コントロール・パネル」>
- 「操作編」
3.3 信号条件
(1) 設定対象のタイミング・セットを1つずつ変更するボタン
対象ファームウェア |
---|
CX1000_MCU, CX1000_MEMORY_TYPE_F |
設定対象のタイミング・セットを1つずつ変更する「タイミング・セット切り替えボタン」を追加しました。
詳細は、「CX1000 ユーザーズ・マニュアル」の以下の節を参照してください。
- CX1000_MCU
- 「4.42 信号条件を設定する」>「4.42.2 各パラメータへの設定方法」>
「[Timing]を設定する」>「タイミング・セット切り替えボタン」
- 「4.42 信号条件を設定する」>「4.42.2 各パラメータへの設定方法」>
- CX1000_MEMORY_TYPE_F
- 「操作編」
- 「信号条件を設定する」>「1.1.1 全てのI/Oピンに設定可能なパラメータ」>
「[Timing]を設定する」>「タイミング・セット切り替えボタン」
- 「信号条件を設定する」>「1.1.1 全てのI/Oピンに設定可能なパラメータ」>
- 「操作編」
4. 機能改善
4.1 Java実行環境
(1) Javaのヒープ・メモリの初期サイズの変更
対象ファームウェア |
---|
CX1000_MCU, CX1000_MEMORY_TYPE_F |
CloudTesting(TM) Labが使用するJavaヒープ・メモリの初期サイズを変更しました。
詳細は、「CloudTesting(TM) Lab インストール・マニュアル」の以下の節を参照してください。
- 「1.1.2 使用するコンピュータのスペックを確認する」>「Java実行環境」
このマニュアルは以下からダウンロードできます。
https://store.cts-advantest.com/download/CloudTestingLabInstallManual-ja.pdf
使用できるJavaヒープ・メモリの最大容量の変更(PCの物理メモリが32GB以上の場合)
対象ファームウェア |
---|
CX1000_MCU, CX1000_MEMORY_TYPE_F |
CloudTesting(TM) Labで使用できるJavaヒープ・メモリの最大容量を変更しました。
これにより、PCの物理メモリが32GBのときに、物理メモリの1/2の容量が使用できるようになりました。これは従来の倍の容量にあたります。
詳細は、「CloudTesting(TM) Lab インストール・マニュアル」の以下の節を参照してください。
- 「1.1.2 使用するコンピュータのスペックを確認する」>「Java実行環境」
このマニュアルは以下からダウンロードできます。
https://store.cts-advantest.com/download/CloudTestingLabInstallManual-ja.pdf
5. 不具合修正
5.1 エキスパート・モード
(1) 複数のフロー項目にインターポーズ処理をインポートするとき、連続して選択しないとメニューが選択できない現象
対象ファームウェア | 現象発生リビジョン |
---|---|
CX1000_MCU, CX1000_MEMORY_TYPE_F | Rev 2.45.00 - 2.48.02 |
-
改善後の動作
フロー項目が連続して選択されていないときにも、インターポーズ処理がインポートできます。
インターポーズ処理のインポートの詳細は、「CX1000ユーザーズ・マニュアル」の以下の節を参照してください。- CX1000_MCU
- 「8.5.2 [Pre Interpose]、[Post Interpose]タブ」>
「インターポーズ処理を既存のフロー項目にインポートする」
- 「8.5.2 [Pre Interpose]、[Post Interpose]タブ」>
- CX1000_MEMORY_TYPE_F
- 「操作編」
- 「エキスパート・モードを使用する」>
「1.5.2 [Pre Interpose]、[Post Interpose]タブ」>
「インターポーズ処理を既存のフロー項目にインポートする」
- 「エキスパート・モードを使用する」>
- 「操作編」
- CX1000_MCU
(2) ワーク・プロジェクト読み込み時に、解析ツールの前処理・後処理のオプションが正しく選択されない現象
対象ファームウェア | 現象発生リビジョン |
---|---|
CX1000_MCU, CX1000_MEMORY_TYPE_F | Rev 2.32.00 - 2.48.02 |
この不具合は、[Analysis Tool Setting]ダイアログ・ボックスで、解析ツールの前処理・後処理のオプションを選択し、ワーク・プロジェクトに保存した場合に発生します。
保存したワーク・プロジェクトを読み込むと、このオプションが正しく選択されませんでした。
ワーク・プロジェクトに保存された設定に関わらず、以下のオプションが選択されていました。
- Selection method of pre measure items and post measure items
- When more than one measure items are selected, the dialog allowing
selection of pre measure items and post measure items is activated.
- When more than one measure items are selected, the dialog allowing
- Execution method of premeasure items and post measur items
- Following branch action
[Analysis Tool Setting]ダイアログ・ボックスの詳細は、「CX1000ユーザーズ・マニュアル」の以下の節を参照してください。
-
CX1000_MCU
- 「8.6 メニュー・バー」>「Analysis Tools」>
「[Analysis tool settings]ダイアログ」
- 「8.6 メニュー・バー」>「Analysis Tools」>
-
CX1000_MEMORY_TYPE_F
- 「操作編」
- 「エキスパート・モードを使用する」>「1.6 メニュー・バー」>
「Analysis Tools」>「[Analysis tool settings]ダイアログ」
- 「エキスパート・モードを使用する」>「1.6 メニュー・バー」>
- 「操作編」
-
改善後の動作
ワーク・プロジェクトに保存されたオプションが、正しく選択されます。
(3) 他のワーク・プロジェクトからフロー項目を追加すると、データ・ログ表示の設定が初期値に戻ってしまう現象
対象ファームウェア | 現象発生リビジョン |
---|---|
CX1000_MCU, CX1000_MEMORY_TYPE_F | Rev 2.41.00 - 2.48.02 |
この不具合は、[Append Flow Item From Other Work Project]ダイアログ・ボックスを使用して、他のワーク・プロジェクトから選択したフロー項目を追加した場合に発生します。
フロー項目追加後、データ・ログ表示の設定が初期値に戻ってしまいました。
[Append Flow Item From Other Work Project]ダイアログ・ボックスおよびデータ・ログ表示の設定についての詳細は、「CX1000ユーザーズ・マニュアル」の以下の節を参照してください。
-
CX1000_MCU
- 「8.6 メニュー・バー」
- 「Flow Item」>「[Append Flow Item from Other Work Project]ダイアログ」
- 「Option」>「Data Log Property…」
- 「8.6 メニュー・バー」
-
CX1000_MEMORY_TYPE_F
- 「操作編」
- 「エキスパート・モードを使用する」>「1.6 メニュー・バー」
- 「Flow Item」>「[Append Flow Item from Other Work Project]ダイアログ」
- 「Option」>「Data Log Property…」
- 「エキスパート・モードを使用する」>「1.6 メニュー・バー」
- 「操作編」
-
改善後の動作
フロー項目を追加しても、データ・ログ表示の設定は変更されません。