STILReader for CX1000

STIL(IEEE Std 1450-1999)仕様に準拠したファイルからCX1000で使用可能なテスト・パターン・ファイル等を生成するツールです。

最新のレビジョン(1.07.01)にて、Windows11での動作は確認済みです。

機能

  • テスト・パターン・ファイルを生成します。
  • パターン・クロス・リファレンス・ファイルを生成します。
  • CloudTesting™ Stationでインポート可能なPin Assignmentファイルを生成します。
  • CloudTesting™ Stationでインポート可能なPin Groupファイルを生成します。
  • CloudTesting™ Stationで信号条件(Timing)を設定時に利用する情報を出力します。

購入に関する注意事項

  • 本製品をインストールするには、インストール・マニュアルをダウンロードし、「STILReaderをインストールする」の手順に沿ってインストールしてください。
  • STILReaderが生成したパターン・ファイル、パターン・クロス・リファレンス・ファイルは、CloudTesting™ Station パターン・コンパイラでコンパイルする必要があります。

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製品グループEDA連携
型番PCXT01-M9000
関連リンク
提供元株式会社アドバンテスト
対応機器
  • CX1000P CX1000_MCU
  • CX1000D CX1000_MCU
  • CX1000D S2-LINK CX1000_MCU

リビジョン

リリース日リビジョン番号内容
2021年06月24日(木)1.07.01
  1. 改版概要

    (1) レビジョン番号 Rev 1.07.01

    (2) 改版理由 不具合修正

  2. 追加機能

    本レビジョンでの追加機能はありません。

  3. 不具合項目

3.1 MatchLoopステートメント変換時の不具合の改善

MatchLoopステートメント内に複数のVectorステートメントを記述したときに、
以下の変換エラーが発生しました。

◆ STILファイル
V { signal  =11; }
MatchLoop 3 {
	V { signal  =00; }
	V { signal  =11; }          //  複数のVectorステートメントが記述されている
	BreakPoint { 
		V { signal  =11; }
	}
}

◆ エラー・メッセージ

   Message E-3073 [Error]:
   (sample.stil 56,2) Invalid MatchLoop.
   A MatchLoop can have only one vector.

   [改善後の動作]
     エラーとならずにMatchLoopの構文の検査のみ行い、Vectorステートメントに
     記述されたパターンを出力します。

   [現象発生レビジョン]
     Rev 1.00.00 ~ 1.07.00

3.2 Annステートメント変換時の不具合の改善

Annステートメントを多数記述したとき、強制終了することがありました。

   [改善後の動作]
     強制終了せずに正常に変換します。

   [現象発生レビジョン]
     Rev 1.00.00 ~ 1.07.00

3.3 パターン繰り返し(\r)変換時の不具合の改善

以下の条件を全て満たす場合、変換エラーになりました。

  ・Vector ステートメントがパターン繰り返し(\r)を連続して記述している
  ・連続するパターンの繰り返し(\r)を改行で2行に分けている
  ・前半のパターンの繰り返し(\r)に2個以上のパターン・ニーモニックを記述している

◆ STILファイル

  Pattern  "test1" {
    V { "all_pins" = \r5 HL // 2個以上のパターン・ニーモニック -> HL
                     \r8 L; // 改行直後の繰り返しの定義        -> \r
    }
  }

◆ エラー・メッセージ

  Message E-3156 [Error]:
  (sample.stil 2922,21) Illegal to specify in the group of repeat
  characters in vector data: \r5 HL\r8 L
  The white space required will terminate the repeat operation

   [改善後の動作]
     エラーにならず変換できます。

   [現象発生レビジョン]
     Rev 1.00.00 ~ 1.07.00

3.4 -errorcheckオプション指定時の不具合の改善

-errorcheckオプションを指定したとき、構文上正しくない文字列を記述すると、
変換処理が終了しない場合がありました。

   [改善後の動作]
    -errorcheckオプションを指定したとき、構文上正しくない文字列の記述がある場合、変換処理を終了します。

   [現象発生レビジョン]
     Rev 1.00.00 ~ 1.07.00
2019年09月18日(水)1.07.00

1. 改版概要

(1) レビジョン番号 Rev 1.07.00

(2) 改版理由 機能追加

2. 追加機能

2.1 デジタル署名の対応

デジタル署名の対応を行いました。

2019年05月23日(木)1.06.01

1. 改版概要

(1) レビジョン番号 Rev 1.06.01

(2) 改版理由 不具合修正

2. 追加機能

本レビジョンでの追加機能はありません。

3. 不具合項目

3.1 インデックス・レジスタ出力の改善

 STILファイルに複数のVectorステートメントを含むLoopステートメントが、連続して記述され ているときに、LDInに対応するインデックス・レジスタを正しく出力しませんでした。

   [改善後の動作]
     複数のVectorステートメントを含むLoopステートメントが、連続して記述されているときに、
     LDInに対応するインデックス・レジスタを正しく出力します。

   [現象発生レビジョン]
     Rev 1.05.00 ~ 1.06.00

3.2 パターン・ファイルのコメント出力改善

LDIn-JNIインストラクションで出力するパターン・ファイルに、不要なパターン・カウントの
コメントを出力していました。

     LDI1      { V { all_pins = 0L0L; }
                 W { all_pins = TS1;  }} # 1  #IDX1=4095
     NOP       { V { all_pins = 1111; }} # 2
     JNI -1    { V { all_pins = 1001; }} # 3
     NOP       { V { all_pins = 1111; }} # 8194

   [改善後の動作]
     LDIn-JNIインストラクションで囲われた範囲はパターン・カウントのコメントを出力しません。

     LDI1      { V { all_pins = 0L0L; }
                 W { all_pins = TS1;  }} # 1  #IDX1=4095
     NOP       { V { all_pins = 1111; }}
     JNI -1    { V { all_pins = 1001; }}
     NOP       { V { all_pins = 1111; }} # 8194


   [現象発生レビジョン]
     Rev 1.00.00 ~ 1.06.00
2017年06月02日(金)1.06.00

1. 改版概要

(1) レビジョン番号 Rev 1.06.00

(2) 改版理由 機能追加、不具合修正

2. 追加機能

2.1 タイミング出力の機能拡張

(1) 個別タイミング・モードにおいて、以下のタイミングに対して、それぞれ異なるタイミング値を出力 できるようにしました。

   WFC 0の立ち上がりタイミング
   WFC 0の立ち下がりタイミング
   WFC 1の立ち上がりタイミング
   WFC 1の立ち下がりタイミング
   WFC Nの立ち上がりタイミング
   WFC Nの立ち下がりタイミング
   WFC Pの立ち上がりタイミング
   WFC Pの立ち下がりタイミング

3. 改善項目

3.1 タイミング出力の改善

(1) タイミング値がus、ns、ps、fsの単位で9桁を超えた場合、9桁に切り捨てて出力していました。

   [改善後の動作]
     上記条件のタイミング値を切り捨てて出力しません。以下に示す単位毎の有効桁数と最大値に従っ
     てタイミング値を出力します。最大値を超える場合はエラーとなります。

     単位    有効桁数    最大値
       s        4        9223
      ms        7        9223372
      us       10        9223372036
      ns       13        9223372036854
      ps       16        9223372036854774
      fs       19        9223372036854775295

   [現象発生レビジョン]
     Rev 1.00.00 ~ Rev 1.05.00
2016年11月07日(月)1.05.00

1. 改版概要

(1) レビジョン番号

Rev 1.05.00

(2) 改版理由

  • 機能追加
  • 仕様変更

2. 追加機能

2.1 Windows 10の対応

Windows 10の対応を行いました。

3. 変更機能

3.1 gzip形式のSTILファイルを使った時に生成されるファイル名の変更

gzip形式のSTILファイルを使った時に生成されるファイル名を以下のように変更しました。(以降の説明は、test.stil.gzを使った例です)

[変更前]

  • パターン・ソース・ファイル :teststil.pat
  • パターン・クロス・リファレンス・ファイル:teststil.pxr
  • ピン定義(Pin Assignment)のCSVファイル :teststil-pin.csv
  • ピン定義(Pin Group)のCSVファイル :teststil-pingroup.csv
  • 信号条件のCSVファイル :teststil-tcg.csv
  • TSマッピング・ファイル :teststil-tsmap.csv
  • 変数定義のCSVファイル :teststil-var.csv
  • クロス・リファレンス・ファイル :teststil.xref
  • 実行ログを記録するファイル :test.stil.log

[変更後]

  • パターン・ソース・ファイル :test.pat
  • パターン・クロス・リファレンス・ファイル:test.pxr
  • ピン定義(Pin Assignment)のCSVファイル :test-pin.csv
  • ピン定義(Pin Group)のCSVファイル :test-pingroup.csv
  • 信号条件のCSVファイル :test-tcg.csv
  • TSマッピング・ファイル :test-tsmap.csv
  • 変数定義のCSVファイル :test-var.csv
  • クロス・リファレンス・ファイル :test.xref
  • 実行ログを記録するファイル :test.log

3.2 Loopステートメント使用時の処理変更

STILファイルにLoopステートメントが記述されていて、以下の条件が満たされる場合の処理を変更しました。

  • Loopステートメントのループ・カウントが16777215を超える場合

[変更前]

エラー終了としていました。

[変更後]

  • Loopステートメント内のVectorステートメント数が1の場合
    • IDXIインストラクションを使ってパターン・ソース・ファイルに出力します。
  • Loopステートメント内のVectorステートメント数が2以上の場合
    • LDInインストラクション、STIインストラクションおよびJNIインストラクションを使ってパターン・ソース・ファイルに出力します。
2016年05月09日(月)1.04.00

1. 改版概要

レビジョン番号
Rev 1.04.00
改版理由
機能追加、機能改善

2. 追加機能

2.1 パターン 0/1/N/Pの対応

  1. WFC 0/1/N/Pに個別のタイミングを出力する機能を追加しました。
  2. パターン 0/1/N/Pを出力する機能を追加しました。

2.2 ドライバをオン/オフするタイミングを出力する機能の追加

ドライバをオン/オフするタイミングを出力する機能を追加しました。 ドライバをオンするタイミングはSTILのイベント’P’のタイミングとなり、ドライバをオフするタイミングはSTILのイベント’Z’のタイミングとなります。 本機能は、-tsoptimizeオプションを指定しない場合に有効となります。

2.3 ドライバの初期状態を出力する機能の追加

ドライバの初期状態を出力する機能を追加しました。 本機能は、-tsoptimizeオプションを指定しない場合に有効となります。

3. 改善項目

3.1 英語版のオペレーティング・システム上でsetup_replace_event.cmdを実行するとメニューの表示が文字化けする場合がありました。

改善後の動作
英語版のオペレーティング・システム上でsetup_replace_event.cmdを実行してもメニューの表示は文字化けしません。
現象発生レビジョン
Rev 1.02.00 ~ Rev 1.03.00

3.2 -deledgeオプションを使用した場合に、次の全ての条件に合致するとドライブ・イベントを削除してしまう不具合がありました。

  • <条件1>: 各WFCに対して、2つのドライブ・イベントが定義されている
  • <条件2>: -deledge pre指定時:ドライブ・イベントの時間値が0nsもしくは、-deledge pos指定時:ドライブ・イベントの時間値がPeriodの値と同じ
改善後の動作
上記の条件に合致する場合にドライブ・イベントを削除しないようにしました。
現象発生レビジョン
Rev 1.00.00 ~ Rev 1.03.00
2015年11月09日(月)1.03.00

1. 追加機能

  1. -varオプションの追加
    • STILファイルのSpecブロックのCategoryに定義された変数を変数定義のCSVファイルに出力する-varオプションを追加しました。
  2. 変換処理の高速化
    • 変換時間が約1/3以下になる高速化を実現しました。(当社比:SCANパターンを出力するSTILファイル使用時)
  3. オプション・ファイルのテンプレートの提供
    • オプション・ファイルのテンプレートを提供することによって、使用するオプションが容易に選択できるようになりました。
  4. CX1000D S2-LINKへの対応
    • CX1000D S2-LINKを適用システムに追加しました。
  5. ハードウェア制約チェックの追加
    1. CX1000D S2-LINKのハードウェア制約チェックを行うようにしました。
    2. 入力および比較を行うタイミング値を設定できない測定周期終了までの区間に対してハードウェア制約チェックを行うようにしました。
2015年05月22日(金)1.02.00

1. 追加機能

  1. -basegrpオプションの追加
    • STILファイルのピン・グループにしたがってグルーピングを行うオプションを追加しました。
  2. -tsmapfileオプションの追加
    • タイミング・セットの番号とSTILファイルのWaveformTableの名称を関連付するTSマッピング・ファイルを出力するオプションを追加しました。
  3. gzipされたSTILファイルの読み込み機能の追加
    • gzipされたSTILファイルの読み込み機能を追加しました。
  4. CloudTesting(TM) Lab Rev 2.20.00の対応
    • CloudTesting(TM) Lab Rev 2.20.00への対応を行いました。なお、本製品のご利用には、CloudTesting(TM) Lab Rev 2.20.00以降がインストールされている必要が有ります。
  5. WFCマージ機能の追加
    • STILファイルのイベントとタイミング値が一致するWFCをマージする機能を追加しました。
  6. イベント置換のデフォルト値設定機能の追加
    • CX1000で扱うことのできないイベントを、別のイベントに置換するためのユーザ共通のデフォルト値を設定する機能を追加しました。

2. 改善項目

  1. STILファイルのLoopステートメントのループ回数が24ビットの最大値を超える場合パターン・クロス・リファレンス・ファイルに出力するレジスタの値が正しくありませんでした。
    • [改善後の動作]
    • STILファイルのLoopステートメントのループ回数が24ビットの最大値を超える場合、エラーとして扱います。
    • [現象発生レビジョン]
    • Rev 1.00.00
  2. 変換オプション定義ファイルのイベント置換の複数行定義をエラーとして扱っていました。
    • [改善後の動作]
    • 変換オプション定義ファイルのイベント置換の複数行定義を許可します。
    • [現象発生レビジョン]
    • Rev 1.01.00