エキスパート・モードとは

CloudTesting™ Labは、CloudTesting™ Stationを使って測定・解析を行うソフトウェアです。

CloudTesting™ Labには、StandardモードとExpertモードの2種類のモードがあります。 それぞれのモードを利用するために必要なIPは、以下を参照して下さい。

CloudTesting™ Labのモード 必要なIP
Standardモード
CX1000Pを利用する場合
CloudTesting™ Lab CX1000P ライセンス
CX1000Dを利用する場合
CloudTesting™ Lab CX1000D ライセンス
Expertモード
CX1000Pを利用する場合
  • CloudTesting™ Lab CX1000P ライセンス
  • CloudTesting™ Lab エキスパート・モード ライセンス
CX1000Dを利用する場合
  • Clouddesting Lab CX1000D ライセンス
  • CloudTesting™ Lab エキスパート・モード ライセンス

Expertモードは、Standardモードで利用できる機能に加えて、次の3つの機能が利用できます。

  1. インターポーズ機能
  2. 分岐処理機能
  3. CTコマンド

本書では、インターポーズと分岐処理について説明します。

Expert Modeでの測定

Standardモードでは、測定項目を実行することで測定を行います。 測定項目は、測定手順(アルゴリズムIP)を選択し、測定条件を設定することで作成できます。

それに対して、Expertモードでは、フロー項目を実行することで測定を行います。 フロー項目で実行される処理は、次の通りです。

実行順序 処理名称 処理内容
1 Pre Interpose 測定前に、インターポーズ処理を実行する
2 Measure 測定項目を実行する
3 Post Interpose 測定後に、インターポーズ処理を実行する
4 分岐処理 指定した変数の値に応じて、測定結果とBin番号、次に実行するフロー項目を指定する

インターポーズ処理は、測定項目を実行する前後で、変数の値を参照・変更できる機能です。 分岐処理は、指定した変数の値に応じて、測定結果とBin番号、次に実行するフロー項目を指定する機能です。

Expertモードの利点

Expertモードでは、Standardモードでは利用できない以下の機能が利用できます。

機能 できること
インターポーズ処理の実行 測定を行う前後で、変数の値を参照・変更できる
変数値に応じた、測定結果の指定 変数の取りうる4つの値に応じて、測定結果を指定できる
変数値に応じた、Bin番号の出力 変数の取りうる4つの値に応じて、Bin番号を指定できる
変数値に応じた、次に実行するフロー項目の指定 変数の取りうる4つの値に応じて、次に実行するフロー項目を指定できる

Standardモードでは、次のような測定を実現できませんでした。

  1. 前に実行した測定結果を元に測定条件を指定する
  2. 測定結果が期待する値になるまで、測定項目を繰り返し実行する
  3. 測定結果から、特性値を演算する

Expertモードでは、変数とインターポーズ処理、分岐処理を組み合わせることで、 上記のような高度な測定を柔軟に実現できます。

更新日
2017年01月01日(日)