CloudTesting™ Labは、CloudTesting™ Stationを使って測定・解析を行うソフトウェアです。
CloudTesting™ Labには、StandardモードとExpertモードの2種類のモードがあります。 それぞれのモードを利用するために必要なIPは、以下を参照して下さい。
CloudTesting™ Labのモード | 必要なIP |
Standardモード |
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Expertモード |
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Expertモードは、Standardモードで利用できる機能に加えて、次の3つの機能が利用できます。
- インターポーズ機能
- 分岐処理機能
- CTコマンド
本書では、インターポーズと分岐処理について説明します。
Expert Modeでの測定
Standardモードでは、測定項目を実行することで測定を行います。 測定項目は、測定手順(アルゴリズムIP)を選択し、測定条件を設定することで作成できます。
それに対して、Expertモードでは、フロー項目を実行することで測定を行います。 フロー項目で実行される処理は、次の通りです。
実行順序 | 処理名称 | 処理内容 |
1 | Pre Interpose | 測定前に、インターポーズ処理を実行する |
2 | Measure | 測定項目を実行する |
3 | Post Interpose | 測定後に、インターポーズ処理を実行する |
4 | 分岐処理 | 指定した変数の値に応じて、測定結果とBin番号、次に実行するフロー項目を指定する |
インターポーズ処理は、測定項目を実行する前後で、変数の値を参照・変更できる機能です。 分岐処理は、指定した変数の値に応じて、測定結果とBin番号、次に実行するフロー項目を指定する機能です。
Expertモードの利点
Expertモードでは、Standardモードでは利用できない以下の機能が利用できます。
機能 | できること |
インターポーズ処理の実行 | 測定を行う前後で、変数の値を参照・変更できる |
変数値に応じた、測定結果の指定 | 変数の取りうる4つの値に応じて、測定結果を指定できる |
変数値に応じた、Bin番号の出力 | 変数の取りうる4つの値に応じて、Bin番号を指定できる |
変数値に応じた、次に実行するフロー項目の指定 | 変数の取りうる4つの値に応じて、次に実行するフロー項目を指定できる |
Standardモードでは、次のような測定を実現できませんでした。
- 前に実行した測定結果を元に測定条件を指定する
- 測定結果が期待する値になるまで、測定項目を繰り返し実行する
- 測定結果から、特性値を演算する
Expertモードでは、変数とインターポーズ処理、分岐処理を組み合わせることで、 上記のような高度な測定を柔軟に実現できます。