Functional Testing IPのデータ・ログに試験結果のみ表示され、フェイル・サイクルの情報が出力されない。

質問

Functional Testing IPのデータ・ログにFailという試験結果のみ表示され、フェイル・サイクルの情報が出力されません。
理由を教えてください。

回答

Functional Testing IPは[Option]タブの[Data Log Option]の設定によりパターンの実行回数が異なります。
詳細は、Functional Testing IP リファレンス・マニュアルの「パターン実行回数」を参照ください。

[Logging Pins]が有効で、且つ出力するピン数がパターンに記述されたピン数よりも少ない場合は、1回目のパターン実行で試験結果を確定し、2回目以降の実行でフェイル・サイクル情報を収集します。

例えば、電源投入後の待ち時間が不足しているなどの理由で、出力波形がセトリングする前の比較レベルよりも低い電圧でパターンが実行される状態を想定します。
出力波形がセトリングしていない1回目のパターン実行ではFailとなり、試験の実行結果はフェイルと決定されます。
電源投入後に十分時間が経過した2回目移行のパターン実行では、正しい出力電圧で比較サイクルが実行されるためパターン実行結果はPassとなり、フェイル・サイクル情報はありません。
このようなケースでは、データ・ログにフェイルという結果のみ表示され、フェイル・サイクルの情報が出力されません。

出力電圧がセトリングした状態で比較サイクルが実行される様に電源投入シーケンスやパターンを見直す必要があります。

更新日
2019年11月07日(木)