CloudTesting™ Lab 2.44.00

1. 改版概要

リビジョン番号改版理由
2.44.00機能追加、機能改善、不具合修正

注意事項

本リビジョンでは、4.1の不具合修正のためにワーク・プロジェクトのフォーマットを変更しています。 本リビジョンで保存したワーク・プロジェクトは下位互換がありません。
このワーク・プロジェクトを2.44.00 より前のリビジョンのCloudTesting™ Labで読み込むと、正しく読み込めません。 読み込みを行うCloudTesting™ Lab のリビジョンも2.44.00 にしてください。

2. 追加機能

2.1 エキスパート・モード

(1) フロー項目番号を変更するインターポーズ・アルゴリズム

測定実行前にフロー項目番号を変更するインターポーズ・アルゴリズムSet Item IDを追加しました。

対象ファームウェア
CX1000_MCU, CX1000_MEMORY_TYPE_F

詳細は、「CX1000 ユーザーズ・マニュアル」の以下の節を参照してください。

  • 「8.5 フロー項目領域」
    • 「[Pre Interpose]、[Post Interpose]タブ」
      • 「インターポーズ条件設定領域」
        • 「Set Item ID アルゴリズム」

2.2 CTコマンド

(1) ピン定義を変更するコマンド

以下のピン定義を変更するコマンドを追加しました。

  • CT_PinDefinitionsApplyPins.bat
  • CT_PinDefinitionsAppendPins.bat
  • CT_PinDefinitionsApplyPinGroups.bat
  • CT_PinDefinitionsAppendPinGroups.bat
対象ファームウェア
CX1000_MCU, CX1000_MEMORY_TYPE_F

詳細は、「CX1000 ユーザーズ・マニュアル」の以下の節を参照してください。

  • 「9.17 ワーク・プロジェクトを編集するCTコマンドの詳細」
    • 「9.17.1 ピンの定義」

2.3 Setup and Execution

(1) IDXレジスタを上書きする機能

パターン条件の設定に、IDXレジスタを上書きする機能を追加しました。

対象ファームウェア
CX1000_MCU

詳細は、「CX1000 ユーザーズ・マニュアル」の以下の節を参照してください。

  • 「4.39 パターン条件を設定する」

2.4 ワーク・プロジェクト

(1) ワーク・プロジェクト・ファイル(.cxproj)の名前を固定する機能

ワーク・プロジェクト・ファイル(.cxproj)の名前を固定する機能を追加しました。

対象ファームウェア
CX1000_MCU, CX1000_MEMORY_TYPE_F

詳細は、「CX1000 ユーザーズ・マニュアル」の以下の節を参照してください。

  • 「3.4 作業内容を保存する」
    • 「ワーク・プロジェクト・ファイル(.cxproj)を任意の固定名で保存する」

3. 機能改善

3.1 変数

(1) 配列変数の全要素に同じ値を設定する処理の実行時間改善

配列変数の全要素に同じ値を設定する処理の実行時間を改善しました。

対象ファームウェア
CX1000_MCU, CX1000_MEMORY_TYPE_F

3.2 エキスパート・モード

(1) インターポーズ・アルゴリズムStore Pattern Resultの[Pattern Name]に演算式を指定できるように改善

インターポーズ・アルゴリズムStore Pattern Resultの[Pattern Name]に演算式を指定できるようになりました。

対象ファームウェア
CX1000_MCU, CX1000_MEMORY_TYPE_F

(2) 測定前インターポーズ処理で、測定項目名とそのIDのシステム変数を参照できるように改善

測定前インターポーズ処理の前に、以下のシステム変数の値を更新するように改善しました。

  • SYSMeasureItemID
  • SYSMeasureItemName

これらのシステム変数の詳細は、「CX1000 ユーザーズ・マニュアル」の以下の節を参照してください。

  • 「7.7 定数、システム変数一覧」
対象ファームウェア
CX1000_MCU, CX1000_MEMORY_TYPE_F

4. 不具合項目

4.1 ワーク・プロジェクト

(1) IPの条件設定などで、カンマ“,”を含む文字列を保存すると正しく読み込めない現象

IPの条件設定などで文字列のリストを保存する場合、カンマ“,”を含む文字列を保存すると、そのワーク・プロジェクトのオープン時、そのカンマが区切り文字と判定されて正しく読み込めませんでした。

  • 改善後の動作 ワーク・プロジェクトのフォーマットを変更し、正しく読み込めるよう改善しました。
現象発生レビジョン対象ファームウェア
Rev 1.00.00 ~ 2.43.00CX1000_MCU, CX1000_MEMORY_TYPE_F

(2) インターポーズ・アルゴリズムSet Array Variableで、[Expression]にカンマ“,”を含む文字列を設定して保存すると正しく読み込めない現象

インターポーズ・アルゴリズムSet Array Variableで、[Expression]にカンマ“,”を含む文字列を設定して保存すると、そのワーク・プロジェクトのオープン時、そのカンマが区切り文字と判定されて正しく読み込めませんでした。

  • 改善後の動作 ワーク・プロジェクトのフォーマットを変更し、正しく読み込めるよう改善しました。
現象発生レビジョン対象ファームウェア
Rev 2.20.00 ~ 2.43.00CX1000_MCU, CX1000_MEMORY_TYPE_F

4.2 Setup and Execution

(1) 同じピンに対する信号条件ブロックが11行目以降にある場合、正しくインポートできない現象

CX1000_MCUの信号条件のインポートで、同じピンの信号条件ブロックが複数あり、2つ目以降の信号条件ブロックが11行目以降にあると、正しくインポートできませんでした。

  • 改善後の動作 正しくインポートできます。
現象発生レビジョン対象ファームウェア
Rev 1.00.00 ~ 2.43.00CX1000_MCU

(2) パターン条件でパターンのラベルを指定していて、そのパターンがワーク・プロジェクトに設定されていない場合、測定を実行するとラベルの参照ができない現象

パターン条件でパターンのラベルを指定していて、そのパターンがワーク・プロジェクトに設定されていない場合、測定実行時にそのラベルの参照でエラーが発生し、パターン条件の設定ができませんでした。

本不具合は、パターン名を変数で指定し、測定実行時に動的にパターンを切り替える場合に発生します。

  • 改善後の動作 上記の場合でも正常に動作します。
現象発生レビジョン対象ファームウェア
Rev 2.20.00 ~ 2.43.00CX1000_MCU

(3) ATEサービス社製UTILITY BOXの電源ピンの並列運転時、一部のチャンネルでオーバーフローが発生した場合に測定値が得られない現象

ATEサービス社製UTILITY BOXの電源ピンの並列運転時、一部のチャンネルでオーバーフローが発生した場合に、全チャンネルの合計値ではオーバーフローにならない場合でも測定値が得られませんでした。

  • 改善後の動作 オーバーフローの判定値を全チャンネルの合計値に変更しました。 上記の場合でも、測定値が得られるようになりました。
現象発生レビジョン対象ファームウェア
Rev 2.43.00CX1000_MCU, CX1000_MEMORY_TYPE_F

(4) Power Supplyのバイパス・キャパシタ切り替え時に、十分な待ち時間がとられていない現象

Power Supplyのバイパス・キャパシタ切り替え時に、十分な待ち時間がとられていない場合がありました。

  • 改善後の動作 Power Supplyのバイパス・キャパシタ切り替え時に、十分な待ち時間をとるようになりました。
現象発生レビジョン対象ファームウェア
Rev 1.00.00 ~ 2.43.00CX1000_MCU, CX1000_MEMORY_TYPE_F

4.3 パターン・コンパイラ

(1) CTLab_patcom.batでファイル名に括弧“()”で囲まれた文字列を含むパターン・ソース・ファイルがコンパイルできない現象

CTLab_patcom.batでファイル名に括弧“()”で囲まれた文字列を含むパターン・ソース・ファイルがコンパイルできませんでした。

  • 改善後の動作 上記の場合でもコンパイルできます。
現象発生レビジョン対象ファームウェア
Rev 2.42.00 ~ 2.43.00CX1000_MCU

(2) パターン・コンパイラ・ウィンドウで、パターン・ソース・ファイルの親フォルダのパス名に日本語などの認識できない文字列が含まれているとコンパイルできない現象

パターン・コンパイラ・ウィンドウで、パターン・ソース・ファイルの親フォルダのパス名に日本語などの認識できない文字列が含まれているとコンパイルできませんでした。

  • 改善後の動作 上記の場合、正しくコンパイルできますが、以下の制限があります。 - パターン・ソース・ファイルの親フォルダのパス名に日本語などの認識できない文字列が含まれている場合は、パターン・ソース・ファイルはワーク・プロジェクトのフォルダと同じフォルダにあること。
現象発生レビジョン対象ファームウェア
Rev 2.42.00 ~ 2.43.00CX1000_MCU