ATEサービス株式会社

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パートナー企業紹介 ~ATEサービス株式会社~

CTSは、多様なパートナー企業と協業することによって、様々な測定ニーズに応えています。そのようなパートナー企業の中から、ATEサービス株式会社 代表取締役社長 小林伸至様に、同社のサービス内容や強みについて、お話を伺いました。

ATEサービス株式会社 小林様
ATEサービス株式会社 小林様

Cloud Testing Service(以下、CTS): ATEサービス様は、半導体テスト業界で、長年に渡って多くの実績を残していらっしゃいますが、改めて事業内容を教えていただけますでしょうか。

ATEサービス株式会社 小林様(以下、小林様): LSIテストプログラムの開発、測定治具製作など、半導体試験に関するエンジニアリングサービスを提供しています。特に、半導体の設計・評価における測定ニーズに対して、短TAT、低価格で応えられることを強みにしています。

CTS: ATEサービス様は、顧客から半導体試験環境の構築を依頼されると、CTS製品を紹介してくださることがあるそうですね。CTSが登場したことによって、ATEサービス様の事業には、どのような影響がありましたか?

小林様: 半導体試験環境を構築する際のコストは、大きく分けて、以下の3つに分類することができます。

  1. 治具製作
  2. テストプログラム開発
  3. テスター費用

CTSが登場する前までは、この3つのうち、3.のテスター費用が全予算の6-7割を占めるのが一般的でした。しかしCTSなら、顧客にテスター本体を購入してもらう必要がありません。そのため顧客は、CTSを活用すれば、従来の半分以下のコストで、半導体試験環境を構築することができるようになったのです。これによって、セットメーカーやファブレス企業が抱いている「半導体テスト=高い」というイメージを覆すことができるようになりました。

また、CTSの登場によって、我々ATEサービスが、テスター込みでソリューションを固められるようになったことも大きいですね。試作のための評価・検査環境を準備するようなケースでは、顧客にとっては、テスターの機種は重要ではなく、きちんと測れれば何でも良いものです。そのような場合には、ATEサービスにてCTS実機を使ってソリューションを開発し、全く同じ環境を顧客に納入できるので、環境の差異によるトラブルが無く、開発用のテスターを借りたり購入したりする必要も無いため、短納期・低コスト・高品質のソリューションを提供できるようになりました。

CTS: 半導体試験に関するエンジニアリングサービスの中で、特にATEサービス様が得意とするのは、どのような分野でしょうか

小林様: MIPI、HDMI、USB、SerDesなどの高速デジタル、IDDQ測定モジュールなどのBOST、治具まわりのソリューションなどですね。

高速デジタルのようなCTS単体では測定が難しいものも、外部モジュールとCTSを組み合わせることによって、低価格で測定環境を構築することができます。

また、近頃のIDDQ測定は非常に高い精度が要求されており、治具を介したテスターでの測定では、その要求精度を満たせない場合があります。そのような場合には、DUTの近くに計測器を配置するソリューション、即ち、BOSTが有効です。ATEサービスでは、IDDQ測定用の高精度モジュールを用意しており、テスターの分解能を超えるIDDQ測定を可能にしています。

冶具まわりについては、ペルチェ素子を使ったデスクトップ型DUT加温・冷却システム、評価用簡易ハンドラ、インターポーザ、評価用ソケットなどを用意しています。ペルチェ素子を使った加温・冷却システムは、標準モデルで-30℃~150℃の温度制御が可能で、設計評価での温度評価に最適です。簡易ハンドラは、サンプル出荷など数百~数千個の選別に適しています。

CTS: ペルチェ素子を使った加温・冷却システムは、セミコンJAPAN2015でも展示されていましたね。ATEサービス様のブースでは、その加温・冷却システムとともに、CTSのCX1000Pも展示していただきました。

ATEサービス様ブースでの展示の様子
セミコンJAPAN2015における、ATEサービス様ブースでの展示の様子
向かって右側の黒いユニットが、デスクトップ型DUT加温・冷却システム

小林様: 従来は、設計した半導体の温度特性を評価しようとすると、高価なテスターと高価な温度制御システムが必要になり、決して手軽に行えるものではありませんでした。しかし今なら、従来では考えられなかったようなコストで、温度特性の評価環境を構築することができます。評価を行いたくてもコストの問題で諦めていた方に、活用して欲しいですね。


ATEサービス様もCTSも、会社名に”サービス”が入っていることが示すように、”物”を売って終わりではなく、ソリューションを提供することをビジネスとしています。

「所有する」から「利用する」へのパラダイムシフトを実現するCTSのプラットフォームとATEサービス様の測定ソリューションを、是非ご活用ください。

ATEサービス様の事業内容については、ATEサービス様のホームページも併せてご覧ください。 (http://www.ate.co.jp/as/blog/category/solution/cloud-testing-service-solution/)

CTSに関する技術的なお問合せは、弊社ホームページのお問合せフォームからご連絡ください。 (https://www.cts-advantest.com/jp/inquiries/new)
折り返し、弊社ヘルプデスクからご連絡いたします。